エビ水槽のレイアウト−ビーシュリンプ飼育、熱帯魚やソイルと水草で素早く水槽立ち上げ
エビ水槽のレイアウト−ビーシュリンプ飼育、熱帯魚やソイルと水草で素早く水槽立ち上げ
エビの飼育
エビの飼育は簡単です。
難しそうな感じがしますが、こだわればキリがありません。ただ、普通に飼う場合は、ダメか、成功するかのどっちかです。
毎日、気を使って気苦労するような感じではないです。 元々、エビは簡単に増えてプランクトンのような存在でしたので、飼育できる環境があれば勝手に育ちます。だめなら、2,3日以内に全滅することがあります。
一番、気をつけることは水合わせというものです。しかし、底砂の条件や元々の水槽の水とかけ離れた水で飼育されていたエビはどうやっても水合わせするのは難しいものです。
平気そうに見えても、2,3日後に赤くなってダメになっていることが多いです。
エビの種類によって混泳難易度も異なる
エビと魚が泳いでいる光景は普通に見られますが、それは水草がたくさんあるような水草レイアウト水槽の場合が多いです。
コケ取りとしてエビを入れておいたりします。おもに、透明な国産のエビが多いです。これは昔からあった方法で、あまり気にしない、気にならない存在で目立たないことがいいような雰囲気がありました。
今度はエビも主役の1つ、むしろ、エビが主役で混泳させる魚や水草がレイアウトの脇役となっているかもしれません。
観賞用のエビは色が鮮やかで赤や白や黒などが多いです。
これらはほとんど小さいエビですので、魚に食べられるリスクが大きくなります。昔のようなエビですと、魚よりも大きいこともありますし、魚が食べられる場合もあります。
草食性のエビと肉食性のエビ
これは大型のエビによく有りますが、テナガエビやザリガニは魚を食べるように、やはり、肉食性の強いエビがいます。
基本的にエビにはハサミがあるので、肉を切って食べるのに適していると思われるので、油断はできません。もちろん、落ちてしまった魚は餌になることがあると思います。
ただ、中には生きている魚に集団で襲い掛かって、エビが魚を食べてしまうということがあるようです。観賞魚屋でコケ取りとして売られているエビは草食性が強いエビですが、餌用のエビ、釣り餌用などとして安く売っているエビや、野生下のエビを採取した時は、似ていても違う種類がありますし、同じ種でも環境によって肉食性が強くなっているものもあります。
もちろん、野生のエビはなんでも食べていかなければいけないので、肉食性も強そうなイメージですが。
ソイルと水草で早い立ち上げ
ソイルを使えばエビにいいか?
おそらく 良さそうです。自然界でソイル(土)がない場所で生息しているエビは淡水では珍しいと思います。淡水の場合は、ほとんどの環境で落ち葉や山林を通過した雨水の流入などにより、多くの土の物質である有機物が含まれていると思われます。
また、水草があればさらに微生物が活発に動きます。しかし、水草用のソイルは肥料を含んでいて、水が濁ったり、汚れ成分でエビが不栄養状態で落ちることもあるかもしれません。
肥料なしのソイルというのもありますので、そちらを使ったほうが安全です。また、購入したエビの飼育水を空の水槽に入れてそれに日々足し水していくという方法が一番、安全です。
今では、売られているエビがソイルで飼育されているとは限らず、ベアタンクで保管されている場合も多いと思います。安価なエビは、ほとんどが水道水に近い水質でキープされていると思います。そのほうが適応性が広いからです。
あまり、出来上がった水槽の水質よりも新しい水の方がいいかもしれません。
エビはコケ掃除をしながら餌を食べる
おもにコケ取り用として、ショップで売られているようなエビはブリードされたときから、草食性の餌を与えられ、コケなどを好んで食べてくれます。
もちろん、観賞用の小さいビーシュリンプやレッドチェリーシュリンプでも食べてくれますが、小さいためわずかのコケ取りしか期待できません。また、ビーシュリンプなどは繁殖用に栄養価の高い餌を与えていると、水槽についたコケなどには見向きもしないこともあります。
また、食べられるコケと食べられないほど硬いコケがあるようで、人間の力でも削ぎ落ちないようなコケはやはりエビでも無理なようです。すなおに、スクレイパーなどでそぎ落とすしかないようです。または、貝のちからを借りたり、オトシンクルスのような平べったい口をしていて、歯がある魚はかなり硬いコケも退治してくれます。
水草水槽に向くエビ、向かないエビ
草食性のエビの方がいいとはいっても、今度は、水草を食べるようでは、レイアウト水槽に向きません。
困った問題です。しかし、大きいエビは得てして問題を起こしがちですが、小さいエビが水草を全滅させてしまったということはあまり無さそうです。
とくに、食べることも問題ですが、引っこ抜くような仕草をする大型のエビは気をつけたほうがいいですが、抜かれないように巻きつける、植え付けることで問題は解決できそうです。
エビの大きさと水草の関係
エビ水槽をレイアウトするとき、一番考えるのはエビの大きさと水草の大きさだと思います。
エビが流行ったからなのか、やけに小さい水草が高値で売られています。
なんでも形は同じなのに、それのミニチュア版のような水草があります。品種が違えば小さいものもあるようです。
こういうので以前のレイアウトを小さい水草に置き換えると、エビとのマッチングがいいようです。
しかし、同じ水草の形ではどうしても大きすぎるという場合、とくに1cm弱のエビなんかの場合は、もっとも小さい熱帯魚の成魚よりも数分の1の大きさです。これでは、いくら小さいミクロソリウムを入れたとしても、影に隠れるか、エビが葉のシミや汚れのように見えるだけかもしれません。
そういう理由なのかは分かりませんが、やけに多くのモス類が売られるようになりました。
とてもレアなのか、プレミアムと名前がついたり、小さいカップに入って3000円などという値段が付いていました。
これらのモスは成長が遅いので高価なのですが、水槽に入れても成長が遅いため、藻類にやられたり、高い割に成長が遅いので、よけいたくさん投入するはめになり、物凄く高価な水槽になりそうです。
かりに、プレミアムなモスを水槽全体に行き渡らせて、そこに赤いエビをびっしりと泳がしたら、最高に贅沢なオブジェとなります。しかし、その貴重さ、高価さに気がつく人はごく一部の人だけなのだと思います。
エビの性質とレイアウトの関係
エビは自然界で魚の餌となるため、常に身を潜めて隠れる性質があるようです。
つまり、臆病だということです。そのため、エビの隠れ家を作ってやるといい!といっても、隠れて出てこないという悲惨なこともありえます。
しかし、魚が威嚇しなければ、餌を与えた時にはまとわりついてきて、えび団子と言われるような光景が見られると思います。
エビ水槽の水質と水草
エビ水槽の水温
ヒーターを使わなくても飼育できる種が多いため、ヒーターなしの室内飼育を想定してそれに耐えうる水草を選びます。
稚エビのためのレイアウト
レイアウト例 1
設備)
水槽:30cm水槽
底砂:富士砂(2cm厚)
ろ過装置:(投げ込み式フィルター)
照明:蛍光灯15W×1(10時間)
水草:シノブゴケ科のウィローモス
生体:エビ×10
その他:流木の沈む木炭