メダカ水槽のレイアウト、飼い方−飼育、卵、種類、寿命−砂利、底砂、睡蓮鉢、ビオトープ、楊貴妃メダカ
メダカ水槽のレイアウト、飼い方−飼育、卵、種類、寿命−砂利、底砂、睡蓮鉢、ビオトープ、楊貴妃メダカ
もっともポピュラーな小型魚
メダカは古くから日本の池や沼に生息していました。色は黒いタイプのものでしたが、今のメダカと色以外はあまり変わりありません。
これはメダカはとても身近な生き物だということです。他の小魚と比べるとメダカの仲間である魚はおよぐスピードも遅く、上から見ても平べったい背中が見えて観賞に向くということです。
ヒメダカ(オレンジ色のメダカ)が作出されてからは、観賞魚としてペットとして大変身近になりました。
これは自然界では生き残りづらい明るい色素を持っています。派手な色のため、外敵にすぐに見つかり、食べられてしまいます。
メダカの仲間は世界各地に生息する
メダカはメダカ属(Oryzias)に含まれる魚の仲間を言いますが、観賞魚として国内で流通している中でも世界各地のメダカの仲間が居ます。
これは、数十種類以上に及び、ごくレアなものも含めると数百種は軽く超えてしまいます。
特徴はやはり体型がメダカ(目高)というだけあって、かなり特徴的な顔をしています。精悍な顔つきというよりはどことなく、おっとりとした 穏やかな表情をしています。
メダカの飼い方−成魚にして繁殖可能にして、卵を採って稚魚を増やしていきます。メダカの寿命は?
そもそも、メダカはとてもライフサイクルの早いもので、半年程度から産卵可能になり、1年半も生育すればもう、いい年という感じになります。
つまり、とても短いライフスパンです。金魚などとは比較になりません。熱帯魚の一番小さい、イワシのような存在のネオンテトラがそれよりも長生きするくらいです。そもそも、イワシなんてって言われていますが、しらすになるのは1年とかそこそこですが、成魚は5年ものとかのものが売られているわけです。
全然、思っているのと違い、魚は大きくなりません。
つまり、メダカは飼育していると、あっという間にいなくなります。ほんとうに1年なんてのは水槽の世界ではあっという間です。
さらには繁殖を狙うには春から夏の高温がいいんですが、というか、卵を生む温度にならないのですが、無加温飼育ですと、冬場は繁殖できません。
ビオトープ、睡蓮鉢などでメダカを飼育する!
自然環境下ですので、これは、子孫を残すチャンスがほぼ、1チャンス、メダカに二年目の繁殖行為はほぼありません。よほど、温暖な南方諸島の方では別ですが、通常は冬があり、無理です。
1シーズンの間に海の家に群がる人のように、一斉に繁殖期を迎えた個体が集まり一気に繁殖行為を行い、産卵をし始めないと、次の年で子孫はいなくなり、メダカという種族はその睡蓮鉢という生命空感からは絶滅してしまいます。
これはまさに、地球という水槽の中で起きていることと似ていますが、つまり、メダカにとっては、繁殖こそが全てであり、大事なことなのです。地球上の全てのいきものもこれのために生きているといっても過言ではないかもしれません。
さて、睡蓮鉢やビオトープで飼育すると、恐ろしく強健なメダカが成長しますが、ヒメダカより、黒いメダカの方が強く、生き残ります。外敵である鳥から狙われにくい、というのが一番なのですが、生存競争が激しく、餌も自然の蚊の幼虫に頼ると、非常に少数精鋭の部隊が淘汰された結果残ることになります。
ここで自家繁殖で、代々、つないでいければ最強で、何もしなくても毎年、未来永劫、メダカを楽しむことができます。
改良メダカが作出されて人気が出ました
爆発的に国内のメダカが流通しています。
1つは、ヒメダカがごく安価で餌用に大量に流通しています。
もう1つはこのヒメダカを品種改良して、より色の鮮やかなものや、色違い、体型の丸いもの、ヒレの形の違うもの、鱗の色素などの違うもの、 こういうものが次々と出て来ました。
今までは、メダカにそこまでの価値が出るとは思わずに、はねていた突然変異した個体を系統維持して増殖させたのです。
その結果、今では、びっくりするような値段のメダカが売られています。マグロが1本買えそうなほどの値段です。
メダカの種類−楊貴妃メダカに始まり、、、一般的なメダカの色と形
通常は、ヒメダカを例に上げます。オレンジ色で、というのがお決まりでしたが、今では、ミックスというか、選別もれ、雑種などの影響で、 何でもありのごちゃまぜの餌用メダカを買っても、白や銀色、黒色の派手なものが集められ入って売られていることもあります。
これは、あるていど品質は落ちるのですが、とりあえず、数種類のメダカを安く手に入れるにはいいです。
しかし、一般的なショップでは、ヒメダカが一番安いです。
今では餌用として売らずに、ヒメダカを1匹50円から売ったりしています。
メダカの種類は、全部、日本メダカの改良品種なのですが、毎年、「めだかの館」さんというメダカ屋さんが、発売しているカタログに「メダカの種類いろいろ めだかの館カタログ」という出版物があり、これに300品種以上が掲載されて、値段がついていて買えるようになっています。
事実上、日本改良メダカの品種標準にあたるのではないでしょうか???
おそらく、出処は1つでそこから全国に分家して繁殖してミックスしてまた新しい新品種を交配を繰り返して作出して、次から次へと変化していくのだと思います。
系統は非常に不安定なものからありますので、時代とともに変化していくと思います。見ているとほとんどの全ての色は表現できるようです。
模様や大きさについてはまだこれからのようです。
らんちゅうのような大型で更紗模様のメダカが誕生したら、ドン引きですね。しかも寿命は1年半ということから考えると、おそろしく成長の早い、実現不可能な感じがします。
メダカの大きさに合うレイアウト
これは千差万別ですが、大型水槽に群泳というのはあまり考えにくい気がします。
ショップでもメダカは小さい水槽にぎゅうぎゅうに押し込められていて、その密度具合が見ていて楽しいというような作りがほとんどです。
こういうのはレイアウトではなく、ただ販売目的ですので、実際にレイアウトする時にはゆとりをもってメダカを少なめに入れると思います。
メダカの大きさは、日本メダカは3,4cmと小柄で、それ以下の稚魚、子魚が泳いでいることもあります。
そういう魚ですので、大きい水槽以外によく似合うと思います。
しかし、ビオトープのように大きな入れ物に数匹ヒメダカのオレンジ色が見えているだけでも絵になるものもありますので、必ずしも大型水槽に似合わないということもないようです。
メダカの色に合うレイアウト
これは、オレンジを基本としてホワイト、メタリック、ブラック、、などと改良されていますが、どれも淡色系のはっきりした色彩を持っています。
これらのメダカを見ていて足りない色は何色か?と考えると、青や緑だとわかると思います。
青は空や、水、白メダカがほんのり青いものなど、または照明がLEDや色温度が高めの物を使えばすぐに青みがかった色彩になります。
緑はなかなか出にくいので、ここで水草が登場すると、最適な組み合わせとなるような気がします。
水草に危害を与えません
メダカは温和、かつ、水草を食害することもありません。
せいぜい、卵をひっつけてしまうくらいです。
メダカに合う低温にも耐えうる水草
メダカは屋外でも越冬できます。猛暑日でも平気です。
これを満たす水草は難しいですが、せめて室内で過ごせる水草を使うほうがいいと思います。
ヒーターを入れるのがいいという事はわかりますが、レイアウトとして見た場合、ヒーターは隠すべきものでないほうが圧倒的に綺麗にレイアウトできます。
メダカ水槽の底砂、水質
メダカは水質を選びませんとよく言われますが、なんとなく硬質な水のほうがいいような気がします。金魚とともにそう扱われています。
しかし、田んぼにいることを考えるとソイルなどを底砂に使った水槽は悪くはないはずです。
そのはずなのですが、なんとなく、ソイルを厚めに敷いた水槽でメダカを飼っていると、いつか、ばたばたと落ちていってしまうことが有りました。
分かりませんが、田んぼは常に湧き水、地下水、川の水を注ぎ込んでいるので、酸性化はしないのではないでしょうか?
また、流れ込む水はミネラル豊富な中性の水ですので、若干、アマゾンの低PHを目指すのは良くない気がします。
レイアウト例 1
設備)
水槽:30cm
底砂:富士砂(2cm厚)
ろ過装置:(投げ込み式フィルター)
照明:なし(室内照明か、薄く差し込む自然光)
水草:ウィローモス(アオギヌゴケ科のウィローモス)
生体:メダカ×10